【Mac・Win対応】iPhoneからパソコンにPDFファイルを転送する7つの方法
iPhoneにはWindowsのエクスプローラーのような、ファイラー機能がありません。では、iPhoneからPCにPDFをコピー/移動したい場合はどうすればいいですか。ここではそんな悩みにお答えします!
奥田 諒 最終更新日: 2023 / 05 / 09
iPhoneに保存したPDFファイルをPCでも閲覧・編集・印刷したい、あるいはiPhoneのストレージが一杯になって整理するために、重要なPDFファイルをパソコンにバックアップ・移動・コピーしたい、ということが良くありますよね。でも、iPhoneにはパソコンのようなファイラー機能がないので、自由にファイルを操作することはできません。
ここでは、そういう場合にiPhoneからWindowsやMacのコンピュータにPDFファイルを簡単に転送する方法をいくつか紹介します。( 画像はiOS Ver.15のものですが、iOSのバージョンによって、画像イメージは異なります)
AirDropを使ってiPhoneのPDFをPCに共有
AirDropを使えば、Apple製品間で写真、動画だけでなく、PDFを含む各種ファイル、連絡先、位置情報など、さまざまなデータの共有を簡単に行えます。ただし、AirDropはApple製品に搭載されているApple独自の機能なので、Windowsコンピュータとのファイル共有には使えません。Windows PCの場合は、次の方法へお進みください。
iPhoneからPCにPDFファイルを送るには、以下の手順を用います。
Wi-FiとBluetoothの設定
- iPhoneとMacの両方で、Wi-FiとBluetoothの設定をONにしておきます。
AirDropの設定
- ホーム画面で「設定」→「一般」をタップします。
- 「AirDrop」をタップします。
- 「連絡先のみ」もしくは「すべての人」にチェックを入れます。
PDFファイルの転送
- iPhoneで共有したいPDFファイルを選択し、共有ボタン(長方形の上部分に上向きの矢印があるアイコン)をタップします。
- 共有相手のアイコンが表示されるので、それをタップすれば、相手に送信されます。
関連記事:AirDropを使ってCDの曲をiPhoneに取り込む方法
iCloudでiPhoneのPDFをコンピュータに同期
iCloudを使えば、合計5GB までのPDFを含む各種ファイル、写真、ビデオなどを無料でクラウドに保存して、あらゆるデバイスからこれらのファイルにアクセスすることができ、iPhoneとMac(OS X 10.10以降)またはWindows PC(Windows 7以降)に、同じ情報を表示できます。
その際、iPhoneとコンピュータの両方で、同じApple IDを使ってサインインしている必要があります。以下ではiCloudを使ってiPhoneのPDFをWindows PCへ同期する手順は以下の通りです。(Mac PCでの手順も同様です)
iPhoneでiCloudの設定を行う
- 「設定」 →「自分の名前」を選択します。
- 「iCloud」をタップして、クラウドにデータを保存する項目を「オン」にします。
- 「オン」にした項目のファイルにコンピュータからアクセスできるようになります。
Windows PCでiCloudを設定する
- Windows用iCloudを保有していない場合には、Microsoft Storeからダウンロードできます。
- Windows PCで、iCloudを開きます。
- Apple IDを使ってWindows用iCloudにサインインします。iPhoneで使用しているものと同じApple IDでサインインします。
- 確認コードの入力を求められる場合は入力します。
- 同期したい機能を選択または選択解除して、「適用」をクリックします。
iCloudを使用してPDFファイルをPCに移行
- PDF閲覧用のアプリ(例えばPDFelement)を開きます。
- 転送したいファイルの下にある「⋯」を押し、「共有」をタップします。
- 「ファイルに保存」→「iCloud Drive」をタップします。
PCのiCloudDriveでPDFファイルを確認
- PCのC:\Users\ユーザー名\iCloudDrive を開けば、共有したPDFファイルを確認できます。
- あるいは、PCのブラウザーでicloud.comを開き、「Drive」のアイコンをクリックします。
関連記事:iCloudでiPhoneからコンピュータに写真を転送する方法
iTunesを使ってパソコンにiPhoneのPDFを転送
iTunes を使えば、以下の手順でiphoneのPDFをパソコンに移すことができます。
- PCでiTunes を開いて、純正のUSB ケーブルでiPhoneをPCに接続します。
- iTunes ウインドウの左上隅に表示される、iPhoneのアイコンをクリックします。
- ファイル共有をタップします。
- PDFファイルを使用するアプリ(例えば Acrobat)を選択します。
- 共有するファイルを選択し、「保存」をタップし、保存先を指定します。
関連記事:iPadから音楽をWindows パソコンに転送する方法
Finderを使ってiPhoneからPCにPDFを送る
対象のコンピュータがMac PC(macOS Catalina 以降)であれば、以下の手順でFinderを使ってiPhoneのPDFファイルをMacPCに移すことができます。
- Mac PCでFinderウィンドウを開きます。
- iPhone を USB ケーブルでMac PCに接続します。
- Finder で対象のiPhoneを選択します。
- 「ファイル」タブをクリックし、ファイル共有に対応した PDF閲覧 / 編集アプリ(例えばAcrobat)を確認します。
- アプリの横にある三角形のアイコンをクリックして、共有できるPDFファイルを確認します。
- コピーしたいPDFファイルを選択します。
- ファイルをMac PCのフォルダにドラッグします。
メール添付ファイルでiPhoneのPDFをPCに送信
この方法でiPhoneからパソコンにPDFを送信するには、PDFはiPhone内に保存しておく必要があります。これは、PDFはiPhoneで閲覧することができても、実際にはクラウドドライブに保存されているだけで、iPhoneのメモリには存在しないためです。
PDFファイルをiPhone内に保存する方法は次のとおりです。
- PDFファイルが保存されているフォルダーを開き、上部にある横3点のオプション ボタンをクリックして、「選択」をクリックします。
- 必要なファイルを選択し、下の移動ボタンをクリックします。
- 次の画面で、iPhoneのパスを参照し、「このiPhone内」をクリックして入力し、「コピー」をクリックします。 クラウド ファイルをiPhoneに保存します。
メール添付ファイルでiPhoneのPDFをパソコンに転送する方法は以下の通りです。
- iPhoneでメールを編集し、送信したいPDFファイルを添付ファイルとしてメールに追加し、「送信」または「下書きを保存」をクリックします。
- コンピューターのメールボックスにログインし、メールや下書きを開き、PDFファイルをパソコンにダウンロードします。
利用するメールサービスによって、添付できるファイルの数やサイズに制限がある場合がありますので注意が必要です。
関連記事:メールで音楽をiPhoneに送信する方法
iTransferでiPhoneのPDFをパソコンに取り込む
iPhoneとPC間でファイルを操作するサードパーティーソフトは多々あります。その中で、操作の簡単なiPhone Data Transfer(iTransfer)を紹介します。iTransferの特徴は以下の通りです。
- iTunesを使用せずにiPhoneのデータをパソコンに復元することができます。
- 最新バージョンのiOS 15 / 16にも対応しています。
- コンピュータへのデータの移行だけでなく、データの削除 / 追加 / 並べ替え / 別のiPhone・iPadへの転送が可能です。
iPhoneのブックに保存されたPDFファイルは、iTransferを使って以下の手順でPCに転送します。
- PCでiTransferを起動し、純正のUSBケーブルでiPhoneとPCを接続します。
- 「他」→「ブック」を選択します。
- 対象のファイルを選択し、右クリックをして「PCへエクスポート」を選択します。
- 表示されたダイアログボックスで保存パスを選択し、「保存フォルダー」をクリックして、ファイルをコンピューターに保存します。
iPhoneのPDFをコンピュータにコピーするだけの場合は、iRecoveryを使用してPDFファイルをコンピュータに復元することもできます。
追記:PDFファイルをiPhoneの「ブック」に保存する手順:
- メールやクラウドサービスからPDFファイルをタップして表示させ、「共有ボタン」をタップします。
- 「その他」をタップし、コピー先候補の一覧から「ブック」を選択します。
- 保存されたPDFは「ブック」の「ライブラリ」タブ内の「コレクション」画面から確認できます。
クラウドサービスでPCにiPhoneのPDFを移す
パート2 で説明したiCloudはAppleが提供するクラウドサービスですが、その他のクラウドサービスを使うことも可能です。無料で使えるクラウドサービスとしてはDropbox、OneDrive、Googleドライブなどがありますが、以下ではGoogleドライブの使い方を説明します。
- iPhoneで、App Store アプリを使って、Google ドライブのAppをダウンロードします。
- ダウンロードしたAppを開き、アカウント設定を行います。
- iPhoneのPDF閲覧用のアプリ(例えばAcrobat)でPDFファイルを開きます。
- 右上の「⋯」をタップし、「コピーを保存」をタップします。
- 「Google ドライブ」をタップします。
- アカウントを選択します。
- 必要な設定を行い、「続行」をタップします。
- 保存先のドライブを選択し、「保存」をタップします。
関連記事:iTunesなしで動画をiPadにインポートする方法
まとめ
iPhoneからパソコンにPDFファイルを転送する方法として、AirDrop、iCloud、iTunes、Finder、クラウドサービス、メール添付ファイル、iTransferを使う方法を紹介しました。
iPhoneからコンピュータ、特にMacのコンピュータに画像や音楽、動画を転送するのは比較的簡単ですが、PDFファイルの転送は少し面倒です。今回ご紹介した中では、iTransferを使う方法が視覚的にもわかりやすいので、お勧めです。
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